technical

技術情報

No.4  部分はんだ付における「つらら」不良

ポイントはんだ付けの品質でお困りではありませんか?
品質が良くならない原因は、不良の種類によってさまざまです。

>「つらら」不良について

(原因と対策)
1.部分はんだ付における「つらら不良」の発生原因には、いくつか考えられます。
①予熱不足によるフラックスの不完全作用
②浸責時間の不足による濡れ不良
③不適切なピールバック
④リード形状

最も基本的な対策としては、
①しっかり予熱する。通常は、基板温度で100~120℃に加熱することで、
・フラックスの溶剤分を完全に飛ばす。
・活性剤を活性化させて、濡れ性を促進させる。
・濡れ速度を改善し、ディップ時間内にはんだ接合を完了させる。
②ピールバック条件を見直す。
・ピールバック条件が不適切な場合、以下のような現象が発生します。

<ピールバック速度が遅すぎる>

ピールバック速度が遅い場合、「はんだの粘性>表面張力」の時間が長くかかり、ブリッジ不良に対しては有効に作用する場合が多いが、リード部品の熱量が大きかったり、リードが太かったりすると、接触しているはんだが冷えてしまい、つらら不良を誘発する。

image06

この場合、基板を垂直方向に高速で引き上げるピールバック動作が非常に有効になります。
ただし、この時の速度は、瞬間的に300~500mm/secへ到達して、リード先端が離れるときに、その速度になるような動作が必要です。機械的には通常のモーター駆動では、ストロークが短く、達成することはなかなか難しい場合があります。

<ワーク引き上げピールバックから、はんだ液面下降ピールバックに変更する>
ワークを上方向に引き上げず、ノズル内部のはんだを降下させる方法を試してみてください。この方法は、つらら不良を押さえる効果があります。
※はだし、狭ピッチコネクタなどブリッジし易い部品の場合、ブリッジ不良が増える場合があります。

これらを行っても改善されない場合、

⑤フラックスを変えてみる。
すでにご存じの通り、フラックスは何でも同じではありません。特に、ポイントはんだのように、熱量が不足しがちな工程では、フラックスの違いが非常に顕著に出ます。フローはんだ付用のフラックスを流用されているケースがほとんどだと思いますが、厳密にはフラックスの必要条件が違います。

ポイントはんだ付に使用するフラックスの条件は、
*濡れスピードが速い
*低温で活性化する
*Niや黄銅基材への濡れ性が良い
*残渣が少ない。
*残渣の信頼性が高い
といった条件を満たす必要があります。

これらを満たすフラックスがあります。→「JS-E15」をお試しください。サンプルあります。

このフラックスは、低温活性と濡れスピードアップ、Ni基材、黄銅基材への濡れ性向上が図られています。
スプレーフラクサーと合わせて試していただければ、品質向上することは間違いありません。